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習い事と教育費を、年末に総額が見える形で書く

月謝は家計簿の中でいちばん静かな支出です。それなのに一年ぶんを合計すると、たいてい予想より大きい。理由は月謝ではなく、月謝の周りに付いてくるもののほうにあります。

習い事の月謝は、家計簿の中でいちばん静かな支出です。毎月同じ額が同じ日に落ちるので、記録も楽で、月の数字を見ても驚きがありません。

それなのに、年が明けて一年ぶんを合計すると、たいていの家庭で予想より大きくなっています。理由は月謝ではなく、月謝の周りに付いてくるもののほうにあります。

教育費は、四つの層でできている

一つの費目にまとめて入れていると見えなくなりますが、実際には性質の違う四つの層があります。

月謝だけを見ていると、二層目から四層目がまるごと落ちます。落ちる額は習い事の種類で大きく変わり、道具や衣装が要るものほど、月謝以外の比率が高くなります。同じ月謝でも、家計に対する重さがまったく違うということが起こります。

層ごとに費目を分ける必要はありません。分けると分類の判断が毎回増えます。実務的なのは、費目は普段どおりにしておいて、どの習い事に関わる支出かをメモに一語入れておくことです。あとで検索すれば、習い事ごとの合計が出せます。

発表会や大会は、月の予算では捉えられない

発表会、コンクール、合宿、遠征、試験。この種の支出は、日程が事前に分かっているのに金額は直前まで確定しない、という扱いにくい形をしています。しかも一つの行事に対して、参加費、衣装、写真や記録映像、交通、宿泊、当日の飲食と、支払先が分かれます。

一件ずつ別の費目に散らばると、その行事にいくらかかったのかは、後から分かりません。分かるようにする方法は一つで、同じ行事に関わる記録のメモに、同じ言葉を入れておくことです。行事の名前でも、日付でも構いません。

この総額が分かると、翌年の判断が変わります。続けるかどうかという判断ではなく、いつ、どれくらいの現金が必要になるか、という段取りの判断です。行事の時期は年によってあまり動かないので、一年ぶんの実績があれば、翌年はかなり正確に読めます。

保育料と学童は、習い事とは性質が違う

保育園の保育料や学童の利用料を、習い事と同じ費目に入れたくなりますが、性質が違います。金額が世帯の状況で決まり、年度の切り替わりで変わり、そして子どもが小さいうちは家計の中でかなり大きな固定費になります。

分けておくと、年度が替わって金額が変わったときに、その影響がすぐ読めます。まとめて入れていると、月の教育費が増えた理由が、保育料なのか習い事が増えたのかが分かりません。

学童や延長保育のように、利用した回数で額が変わるものは、月ごとの金額を並べておくと、忙しい時期がそのまま数字に出ます。これは支出の記録であると同時に、働き方の記録でもあります。翌年に働き方を考えるとき、この並びは意外と効きます。

学資保険や積立は、教育費なのか

教育のために毎月出て行くお金でも、保険料や積立は、消えたわけではありません。ここを他の教育費と同じ費目に入れると、教育費の合計が実態より大きく出ます。

扱いは家庭によって分かれますが、少なくとも同じ費目には入れないほうが読みやすくなります。出て行った現金という点では同じでも、一年後に見たい数字が違うからです。教育費として知りたいのは、消えていった額のほうです。

どちらの扱いにするかは、決めておきさえすればどちらでも構いません。困るのは、年によって扱いが変わることです。去年と今年で入れ方が違うと、比較そのものができなくなります。年の途中で気づいたら、その年はそのまま通して、翌年から変えるほうが後で読めます。

送迎の費用は、書かなくても知っておく

週に何度も送迎があると、交通費やガソリン代、駐車場代が積み上がります。待っているあいだのカフェ代も、回数が多ければ無視できません。

これを教育費の費目に入れる必要はありません。交通費は交通費、飲食は飲食のままで構いません。ただ、その習い事に関わるものだとメモに残しておけば、年末に合計を出したときに、月謝以外の重さが見えます。

見えたところで、送迎をやめるわけにはいきません。ただ、二つの習い事を比べるときや、教室を選び直すときに、この数字があるとないとでは判断が変わります。近い教室と遠い教室の差は、月謝の差ではないことがよくあります。

年で締める

教育費は、月で見てもあまり意味の出ない費目です。月謝は動かず、動くのは月謝以外の層で、その層は年に数回しか発生しません。月の上限を置いても、破れるときは行事のせいで、守れるときは何もなかっただけです。

一年ぶんが揃ったら、子どもごと、習い事ごとの合計を出してみてください。月謝の十二倍と、実際の合計がどれくらい離れているかが分かります。この差が、翌年の見積もりに足すべき額です。

そして、途中で始めたものや、やめたものがあれば、その月も残しておいてください。翌年に似た検討をするとき、いつ始めていくら払ったかという事実は、記憶よりずっと当てになります。記憶のほうは、たいてい月謝の額しか残っていません。

よくある質問

習い事の費用は、月謝だけ記録すれば足りますか。

足りないことが多いです。教材費、季節の講習、発表会や大会の参加費、道具や衣装、送迎の交通費が、月謝とは別の時期に出ます。年末に合計すると、月謝の十二倍とかなり離れることがあります。離れた差が、翌年の見積もりに足すべき額です。

習い事ごとに費目を分けたほうがいいですか。

費目を増やすと、買い物のたびに分類の判断が増えます。実務的なのは、費目は普段どおりにしておいて、どの習い事に関わる支出かをメモに一語入れておくことです。あとで検索すれば習い事ごとの合計は出せますし、やめたときに費目だけが残る心配もありません。

発表会の費用は、その月の予算に入れられますか。

入れても守れないことが多いです。日程は事前に分かっていても、金額が直前まで確定せず、参加費、衣装、写真、交通と支払先も分かれます。月の上限で管理するより、一年ぶんの実績を出して、必要な時期に取り分けておく形のほうが実態に合います。

保育料と習い事は、同じ費目でいいですか。

分けたほうが読めます。保育料は世帯の状況で決まり、年度で変わる固定費です。同じ費目に入れていると、月の教育費が動いた理由が保育料なのか習い事なのか分かりません。学童のように利用回数で変わるものは、月ごとの金額を並べておくと働き方の記録にもなります。

学資保険の保険料は、教育費に入れるべきですか。

同じ費目に入れないほうが読みやすくなります。出て行った現金という点では同じでも、積立は消えたわけではないので、教育費の合計が実態より大きく出ます。どちらの扱いでも構いませんが、年によって変えると比較ができなくなるので、変えるなら年の切り替わりにしてください。

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