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現金とカードと QR 決済に分かれた一回の支払いを、どう書くか

レジで一部を現金、残りをカード、さらにポイントとクーポンを併用する。この一回を何件書くのか、いくらで書くのか、日付はどれを取るのか。チャージ残高の二重計上まで含めて。

レジで、まずクーポンが引かれ、次にポイントが充当され、残りをコード決済で払おうとしたら残高が足りず、足りない分を現金で出す。レシートには何行も並んでいて、いちばん下の数字と、自分の財布から出た額は一致していません。

この一回を家計簿に書こうとすると、途端に手が止まります。何件書くのか。いくらで書くのか。日付はレジを通った日か、カードから引き落とされる日か。判断がいくつも要るので、その場では書かず、あとで書こうとして忘れます。

判断を減らすには、原則を先に一つ決めてしまうことです。原則が決まっていれば、あとはどんな組み合わせでも同じように処理できます。

原則は「家からいくら出たか」

家計簿が答えようとしている問いは、その日にいくらの価値のものを買ったかではなく、家の財布からいくら出ていったかです。ここを軸にすると、たいていの迷いは消えます。

クーポンで引かれた分は、家から出ていません。だから書きません。定価がいくらだったかは、家計の数字としては意味を持ちません。買った側から見れば、支払った額だけが現実です。

ポイントで充当した分も、その瞬間に家から出たお金ではありません。ポイントを一件の収入として書き、使ったときに支出として書く方法もありますが、手間の割に得られるものが少ない。買い物のたびに二行増えて、しかも年間の支出額が実際より大きく出ます。ポイント分は書かず、実際に払った額だけを書く形が、続けやすさでは勝ちます。

そのうえで、一回のレジで現金とカードに分かれたなら、書き方は二つあります。金額を合算して一件にするか、支払い手段ごとに二件に分けるか。どちらでも構いませんが、あとで照合する予定があるなら分けるほうが楽です。カードの明細に載る額と、帳簿のカードの行が一致するからです。

チャージと利用を、二重に数えない

ここが実際にいちばん事故の多い場所です。交通系 IC やコード決済は、お金がいったん残高に移り、そのあと店で使われます。動きが二回あるので、素直に書くと支出が二回になります。

どちらか一方だけを支出として扱うと決めてください。両方書くと、年間の支出額が実態より大きく出ます。

選ぶ基準は、その残高を何に使っているかです。交通系 IC を移動にしか使っていないなら、チャージのときに書いて終わりで問題ありません。コンビニでも使っているなら、使ったときに書くほうが、その支出が食費なのか日用品なのかが残ります。

一つの残高について二つの方式を混ぜるのだけは避けてください。混ざると、あとから見て、その月にチャージ方式で書いたのか利用方式で書いたのかが分からなくなり、合計が信用できなくなります。

なお、コード決済の残高にクレジットカードからチャージしている場合は、動きが三段になります。カード、残高、店。ここでも書くのは一段だけです。カードの明細に載るチャージの行は、照合のときに残高への移動だと分かっていれば、帳簿になくても困りません。

日付をどこで取るか

クレジットカードで払った支出には、日付の候補が三つあります。買った日、カードの締め日、口座から引き落とされる日。

家計簿としては、買った日で取るのが素直です。支出が発生したのはその日で、締め日や引き落とし日は支払いの都合にすぎません。買った日で書いておけば、月ごとの支出は生活の実感と一致します。

ただしこの取り方をすると、月末の口座の残高とは合わなくなります。今月書いた支出のうちカード払いの分は、まだ口座から出ていないからです。合わないのが正常で、照合のときはカードの明細を見て、帳簿にない行がないかを確かめれば足ります。

一方、家の現金の流れを口座の動きで管理したい家庭もあります。その場合は引き落とし日で取ることになりますが、そうすると「今月の食費」は今月食べたものではなく、先月食べたものになります。どちらを選んでもよいのですが、選んだほうを全部の支払い手段で統一しておかないと、費目の合計が意味を失います。

分割払いとリボ

大きな買い物を分割にしたときも、同じ問いが出ます。買った月に全額書くか、引き落としのたびに書くか。

買った月に全額を書くと、その月の支出が跳ね上がります。分けて書くと、その月の生活の実態からは離れます。どちらにも歪みがあります。

実務的には、買った月に全額を一件で書き、メモに分割である旨を残しておく形が扱いやすい。買い物としては一回の出来事なので、探すときに一件で見つかります。そのうえで、手数料の分だけは引き落としのたびに小さく発生するので、これは別に書く。手数料を本体に混ぜると、あとで本体の金額が分からなくなります。

どの方式を選んだかを覚えておく必要はありません。最初の一件を書いたときに、その書き方をメモに残しておけば、半年後の自分が同じ形で書けます。

迷ったときの落としどころ

ここまで書いてきましたが、実際のレジの前でこれを全部考える時間はありません。だから、その場では合計額を一件で入れておいて、あとで直すというやり方でまったく構いません。

金額と日付さえ正しければ、費目や支払い手段の分け方はあとから直せます。逆に、その場で完璧に分けようとして書かなかった一件は、永久に戻ってきません。

書き方の一貫性は、半年かけて自然に整います。最初の一か月はばらついていて構いません。ばらついた記録も、書かれてさえいれば直せます。

よくある質問

ポイントやクーポンで割り引かれた分は、家計簿に書きますか。

書かない形が扱いやすいです。家計簿が答えているのは家からいくら出ていったかという問いで、割引かれた分は出ていません。ポイントを収入として書き、使ったときに支出として書く方法もありますが、一回の買い物で二行増えるうえ、年間の支出額が実際より大きく出ます。実際に払った額だけを書くほうが続きます。

交通系 IC のチャージと、使ったときの両方を書くと二重になりませんか。

なります。どちらか一方だけを支出として扱うと決めてください。移動にしか使っていないならチャージのときに一件書くだけで足りますし、コンビニでも使うなら使ったときに書くほうが費目が正確になります。混ぜると、あとから合計が信用できなくなります。

クレジットカードの支出は、買った日と引き落とし日のどちらで書きますか。

買った日で書くと、月ごとの数字が生活の実感と一致します。そのかわり、月末の口座残高とは合わなくなりますが、それは正常です。口座の動きで家計を管理したい場合は引き落とし日でも構いません。どちらを選んでも、全部の支払い手段で同じ取り方に統一することのほうが大事です。

一回の会計を現金とカードで分けて払いました。何件書きますか。

どちらでも成立しますが、支払い手段ごとに分けて二件にしておくと、あとでカードの明細と突き合わせるときに楽です。明細に載る金額と帳簿の行が一致するからです。合計を一件で書く場合は、メモに内訳を残しておくと照合で迷いません。

分割払いにした大きな買い物は、どう記録しますか。

買った月に全額を一件で書いて、メモに分割である旨を残す形が扱いやすいです。買い物としては一回の出来事なので、あとで探すときに一件で見つかります。手数料は本体に混ぜず、発生するたびに別に書いてください。混ぜると本体の金額が後から分からなくなります。

ひと月ためしてみる

Fambook は家族にひとつの共有帳簿を渡します。誰でも数秒で一件書けて、どの記録にも誰が使ったかが残り、ひと月の合計が二か所ではなく一か所にまとまります。圏外でも記録でき、あとから同期します。記録、カテゴリ、予算、統計、CSV の入出力、同期、二人での共有は無料。課金で買えるのは「入力の手間が減ること」だけです。

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